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鉋台と鉋のサイズ

かんな解体新書 ~鉋台と鉋のサイズ ~

鉋台

晩秋から早春にかけて伐木した樫材を鉋台寸法に製材した素材を購入し、湿気の少ない風通しの良い倉庫で2年から3年自然乾燥したものを使用する。 樫材には主に白樫、赤樫の2種類があり、白樫は山陰地方、赤樫は南九州に多く生産する。

木取り

マサ目(三方柾)とオイマサ目(角柾)があり、マサ目は目が均一で減りにくく、オイマサ目は減りは早いが狂いにくく割れにくい。
基本的に東海、近畿、中国、四国(土佐は独自の土佐台がある)、九州北部ではマサ目、北陸、関東以北、九州南部、沖縄ではオイマサ目を使用する。

台の調整

中仕上げの下端調整は、台頭(二分)、刃口(一分)、台尻(二分)の3点を残し、台直し鉋でペーパー1枚分を削り落とします。 仕上げは刃口(五厘)、台尻(一分)を残して仕上るのが基本。
台がひねったり、内マルになった場合は、プレーナーか台直しペーパーで平らに加工してから調整してください。

包堀と普通口

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包堀

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普通口

鉋サイズ

鉋の身幅と押金(削り幅)とのサイズと台の長さの基本は右記の通りです。
鉋のサイズは身幅で表示します。

身幅(L) 押金幅(R) 旧称 台長
80mm 70mm 二寸 尺台
70mm 63mm 寸八 9寸5分台
65mm 57mm 寸六 9寸5分台
60mm 54mm 寸四 9寸台
55mm 48mm 寸三 8寸台
50mm 44mm 寸二 7寸台
48mm 43mm 寸六 5寸5分~7寸台
42mm 36mm 寸四 5寸5分~7寸台
36mm 31mm 寸二 5寸5分~7寸台
※大鉋
2寸(80㎜)以上の鉋は定番品ではないが、必要に応じて創ることが出来る。
105mm 3寸5分 尺3寸台
120mm 4寸 尺4寸台
150mm 5寸 尺6寸台
300mm 1尺 2尺3寸台
kannami taihi

一枚刃と二枚刃(押金付)の違い

昭和初期までは一枚刃を使用していたが、逆目を止める為に押金を付けるようになる。一枚刃は押金調整はないが、台直しに熟練を要する。

特殊台打ち

鉋台は、用途や削る材質によっては口入加工や勾配指定が出来る。

仕込勾配
削り材 材質の硬さ 仕込勾配
桐 (キリ)・杉 (スギ) 軟 材 6.5~7.5分
桧 (ヒノキ)・松 (マツ) 普通材 8分
栗 (クリ)・栂 (トガ) 中軟材 8.3~8.5分
欅 (ケヤキ)・桜 (サクラ) 硬質材 9分~
黒檀 (コクタン)・紫檀 (シタン) 硬質材 急勾配

お気軽にお問い合わせ下さい。 TEL 0794-82-5257 受付時間 9:00~18:00 (土・日・祝日除く)

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