鉋修理なんでもござれ
鉋は早めのメンテナンスをする事で使い勝手や切れ味に大きく影響します。
常三郎では自社製品に限らず、どんな鉋でも修理をさせていただきます。鉋刃で最も多いベタ裏の再生から、錆取・黒染め・刃研ぎ・台打ちまで幅広い修理をさせていただきます。
修理内容
錆落とし・刃研ぎ・ウラスキ・ウラ出し・頭再生・台打ち・台直し その他
修理作業価格表
ウラスキ | ベタウラ鉋の修理。鋼の種類や、硬さで単価は変わります。オススメ! |
頭直し | 変形した頭の修理。 |
全体黒染 | 鉋全体を黒染(ウラは黒、磨きの選択可)、錆落としが必須。 |
部分黒染 | 整形した部分や錆落とし部分の黒染。 |
錆取り | 頭、甲等の錆取り。ウラの錆取りはウラスキが必要な場合があります。 |
刃研ぎ | 研ぎ込み、ウラ出し、刃研ぎ。26°~30°の角度指定出来ます。 |
台打ち | 普通口、包堀、マサ目、オイマサ目、仕込み、勺配指定が出来ます。 |
台直し | 下端、表馴染等の調整。 |
※ウラスキについて
ウラスキは常三郎、他社問わずお受け致しますので、お問い合わせ下さい。
状態によって修理金額の割増、修理不可能が生じますので、写真を添付して下さい。
添付できない場合は出来るだけ分かりやすく現在の状態を報告して下さい。
※価格は都度見積りになります。
お問い合わせはこちらまで
下の修理専用窓口(メールアドレス)までお問い合わせ下さい。
ウラスキ?
修理の中で、お客様から一番質問の多い「ウラスキ」を工程順に説明します。
(1)修理前
(2)バフ研ぎ
ベタウラの部分を削る(スク)作業で、特殊技術の必要な部分。この作業でウラが再生されます。
(3)木研仕上げ
木製の砥石で鉋に金剛砂を使い、ウラの目を細かくすると共に艶を出す工程。
(4)霞(かすみ)仕上げ
ウラに特殊処理を施し、独特の風合いを持たせた仕上げにする工程。高級鉋によく使われ、ウラの光沢をくすんだ古めかしさ感を出します。
先々代(古初代)の八幡常三郎
昨年秋、四国の大工さんが30年使った鉋を買い替えたいと来社されました。
「30年使った?買い替えたい?」
いまひとつピンとこない半信半疑の状態。しかし渡されたのが画像右側の『短足』な八幡常三郎。
「・・・えっ~!?」一瞬目が点に。ここまで短く、それも完璧な使い方で・・・二代目も思わず「ほぉ~~」とうなって感心するばかり。
実はこの鉋、まだ先代が自宅裏の工場で造っていた当時のモノで、本当に30年ぶりの里帰り。
同じ八幡常三郎をお買い求めになられ「がんばって仕事して、また30年後に会いましょう」と...職人冥利につきる出来事でした。
こんなに綺麗に!
修理前
修理後
※この修理には、錆落とし・刃研ぎ・ウラスキ・ウラ出し・頭再生や染め直し。鉋本体の修理項目が全て含まれています。